悪心・乗り物酔い、意識障害などに効能があると言われているツボです。
明代の『鍼灸大成』にある記載です。
・半月も飲食をせず、久しく目を開かない某婦人に、両手の内関に刺鍼したところ、目を開き、食事をするようになった。
・ある娘が癇癪発作で危険な状態となっていたが、内関に刺鍼をして落ち着いた。
などの施術例が挙げられています。
最近では、「重症脳損傷お客に対する正中神経刺激療法の有用性」というほう報告が、1999年に日本の医学会で発表されました。※正中神経の走行上に内関は位置しています。
また、英国では、内関の効果に着目して、内関を持続的に圧迫し、乗り物酔いを防止する器具が市販されています。
その他にも、妊娠悪阻(つわり)に対して毎朝10分の内関の圧迫刺激を続けたところ、症状が改善したという報告もされています。
日本でも、内関のところに梅干しを貼っておくと良いなど昔から言われています。
内関の場所
手のひら側で手首から肘の方へ指2本分のところ。腕の中央。